碍子(ガイシ)引き工事

田並劇場の屋根工事が終わり、ようやくディテール部分の工事ができるようになった。で、始めたのが電気工事。もともとあった劇場内の配線は、何がどうなっているのか分からないので、ほぼ一から配線し直しである。でも、それは好きにレイアウトできる自由があるとも言える。

第2種電気工事士の資格を得るために勉強した知識を頼りに、配線図を描き起こし、実際作業を進めてみる。が、いつものことだが現場合わせというか、なかなか配線図通りにはいかないものだ。

そんなに大げさな設備は入れないので、基本的に工事はコンセントと照明である。コンセントは、ここにあったら便利、ここには必要と配置していく。照明は、劇場のレトロな雰囲気を生かすためになるべく碍子(ガイシ)引き工事で設置していく。

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碍子(ガイシ)引き工事とは、古い家などではよく見る白い陶器の円柱状のもの(碍子)に電線を渡していく配線方法である。昭和30年代頃までは一般的な工事方法であったので、劇場建築時は当然碍子引き工事で施行されている。

実際、劇場の天井梁や桁に碍子引きの跡が残っている。碍子引きからFケーブル(今の一般的な配線ケーブル)に接続されていたり、途中で切断されていたりとズタズタになっているが、丁寧に碍子跡を辿っていくと、この配線が舞台まで行って、ここ分岐してとかオリジナルの配線が垣間見えてくる。

オリジナルのその雰囲気を再現したいと、残っている碍子から古いケーブルを取り除き、新たにIVケーブル(ビニル絶縁電線)で引き直していく。場所によっては、新たに碍子を取り付け新設していく。

そんな作業、なかなか手間がかかるのだが、作業していてとても楽しい。

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