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田並劇場_映像

映像作家の松尾博司さんが素敵な映像を撮ってくれました。工事中で雑然とした劇場内が、なんだかそれっぽい空間になっている!

松尾博司さんには2016年春にも撮ってもらっているが、見比べるとそれなりに工事が進捗していて感慨深い。

田並の秋祭り

彼岸花が咲き始め、秋の気配が感じられるようになった9月24日、田並天満宮の秋祭りが開催された。この辺り一帯では一番早い秋祭りであり、田並の祭りを機に各地で祭囃子が聞こえるようになる。

田並天満宮は菅原道真を主神とし、田並の祭りも道真に因むものとなっている。

6本の大幟と神輿、笛太鼓が天満宮から田並の海まで練り歩く。練り歩くと言っても、天満宮から海岸までの約1.5キロをお酒を飲みながらのんびりと行くわけである。

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この行列は、道真の太宰府左遷をなぞったものとされ、旅装束16人の担ぎ手にかつがれた御輿が旅に出るさいに、道真を募る住民たちが大幟を立てて行列を阻止するという図である。かつては、御輿も二台出て、道中大幟と押しつ戻しつつ海岸に向かったそうであるが、今は神輿も一台で、いろいろと省略化されつつも存続しているといったところだ。

田並の祭りのクライマックスは、海岸までたどり着いた神輿がそのまま海に入り、海から上陸しようとする神輿衆を大幟衆が押し合い戻され、飛沫を上げてなんとか上陸するといったシーンである。

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この頃になると、田並の住民などギャラリーも集まり、かつての賑やかさを彷彿とさせる。

神輿が海から上がると、海岸で獅子舞が披露され、祭りで火照った田並の空に涼しげな笛太鼓が鳴り響き、祭りは幕を閉じる。

田並も、他の田舎の集落と同じように人口減で昔の賑わいを失われつつある。そんな中で祭りを存続しようとする地元の人たちが、年寄り若者を含め、形式の簡略化を含め様々な工夫をしながらも存続しようと努力している。いつまでも、祭りの笛太鼓が鳴り響く元気な集落でいて欲しいものである。

工事再開! 屋根に取り掛かる。

しばらく止まっていた田並劇場工事。いろいろと行き詰まっていたのである。外装、内装工事はある程度進んできていたのだが、やはり問題は屋根! 雨漏り箇所を部分修理でしのいできたが、時が経つと瓦がずれてのイタチごっこ、瓦を固着しているはずの赤土は風化し瓦を固定していない。そして風が吹くとサラサラの土が降ってきて劇場内に降り積もる。天井内側から目張りしていくとかいろいろと考えてはいたが、応急手当でしかない。

これでは、工事を進めていっても中の空間で何かをするという感じではない。

どうするか、どうするか、やるしかないのか、それだけはやるまいと思っていたが・・・、屋根の全面修理!

今乗っている瓦をめくり、土をどけて、防水のためのアスファルトルーフィングを敷いて、横桟を取り付け瓦に穴を開けてステンレスの釘で固定していく。やることは決まっているが、なにせ面積が広い。そしてなるべく瓦を下に降ろしたくはない。ルーフィングが貼れる分だけ瓦をどけて、下から順々にやっていけばなんとかなるのではないかと考え、まずは劇場内に屋根のレプリカを作ってみることに。

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そして、面積の狭いところから攻めて、徐々に工法とコツを確立していくということで、おもむろに工事が始まるのであった。

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トレイナート2016

トレイナートの季節がやってきた。紀南の駅をギャラリーにして展開されるアートイベントで、今年で三回目。田並劇場も本格稼働していたら全面的に協力したいところだが、まだまだ至らない・・・。

田並駅担当の林憲昭も一回目から参加し、田並駅で田並の移民に関する作品を展開しつつある。今年のテーマは「南洋館」。「南洋館」とは、田並小学校が木造校舎だった頃、校舎の片隅に建っていた資料館で、そこでは田並から海外へと出稼ぎに行った人々が持ち寄った様々な”珍しいもの”が陳列されていた。校舎が鉄筋コンクリートになってからも「新南洋館」として校舎の入り口に展示コーナーが設けられ、廃校になった今でも、誰にも見られないまま埃をかぶっており、田並の移民の歴史、そして過疎化する田並の現状を如実にあらわしている。

田並駅の駅舎に、田並在住のフォトグラファーである中井いづみさんに撮影協力をして頂いた、南洋館のさまざまな展示物の写真を額装して展示。写真の間に何箇所かドアスコープののぞき穴を設け、覗けるようになっている。その穴から覗いた風景は、かつて南洋館に足を踏み入れた子供達が、遠い海の向こうの国を想像したであろう風景をイメージした。

田並駅での展示は、トレイナート期間中(〜12月24日)までは展示されています。ぜひお立ち寄りください!

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森のちからIX 森・HIKARI・海

9月24日の「森のちからIX」でのアーティストトークの準備で劇場大掃除。壁漆喰両面クリアー!
現在、串本町に東京芸術大学の教授である佐藤時啓先生が滞在し作品を制作しています。24日に田並劇場を会場にしてアーティストトークが行われます。イベントに興味がある方、是非ともお越しください!

◎公開展示オープニングイベント アーティスト・トーク「森を語る III 」

森は、時を超え生命の不思議を語りかけます。
平成19年度「森のちから」招聘作家として熊野の森での滞在制作がきっかけで、本州最南端串本に移住され作家活動されている林憲昭氏をゲストに迎え、今年度招聘作家の佐藤時啓氏とともにこれまでの制作活動を通して森からのメッセージについて考えてみたいと思います。お二人には、中辺路町、串本町での本事業「森のちから」の招聘作家として滞在制作、作品を通して森の魅力を発信していただきました。

実施日:2016年9月24日(土)
アーティスト・トーク 15時30分〜
交流パーティー 17時〜
場所:田並劇場 http://tanami.jp/
司会・進行:青木 加苗(和歌山県立近代美術館 教育普及課 学芸員)

 

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