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Program

スケジュール

2022/6/5(日)『ブンミおじさんの森』上映会13:00〜 上映後 講演会・座談会① 16:00〜
2022/6/12(日)『光りの墓』上映会 13:00〜 上映後 講演会・座談会② 16:00〜

料金

上映会+講演会 2,500円/回
上映会のみ、講演会のみ 各1,500円/回
※上映会、講演会共に高校生以下無料
講演会アーカイブ視聴 1,000円/回

2022/6/5(日)13:00〜(開場12:30)

ブンミおじさんの森
UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES

2010|イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン|カラー|114分
カンヌ国際映画祭パルムドール|カイエ・デュ・シネマ ベスト1ほか

腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部の自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる…。

「今、タイには“不適切”な活動を禁止し、それらを根こそぎにする政府機関が存在します。そのこととブンミおじさんの物語、おじさんが信じていることを関連づけないわけにはいきません。ブンミおじさんは、何か消えゆくもの、すなわち昔ながらの映画館や劇場のように廃れてゆく何か、現代的な風景の中には居場所のなくなった古いスタイルの象徴なのです」(A.W.)

アピチャッポン関連講演会・座談会 ① 16:00〜(開場15:30)

「アピチャッポン その魅力」

講師:中村紀彦
座談会:中村 紀彦氏(アピチャッポン研究家)、武井 みゆき氏(配給会社ムヴィオラ代表)、林 憲昭(田並劇場)、藪本 雄登(紀南アートウィーク)
内容:アピチャッポン特集の導入ともなる講演会となります。アピチャッポン・ウィーラセタクンに関する馴染みの無い方々に、その過去作品の紹介、新作等の魅力を伝えることを主眼に座談会を行います。日本唯一のアピチャッポン研究家の中村紀彦氏、配給会社ムヴィオラ代表の武井みゆき氏をゲストとして招待し、その魅力について語り合います。また、講演の導入には、中村氏から「アピチャッポン・ウィーラセタクン クロニクル」と題した講義をお願いする予定です。

2022/6/12(日)13:00〜(開場12:30)

光りの墓
CEMETERY OF SPLENDOUR

2015年|タイ、イギリス、フランス、ドイツ、マレーシア|カラー|122分
  カンヌ国際映画祭ある視点部門公式出品|アジア太平洋映画賞最優秀作品賞ほか

タイ東北部の町。かつて学校だった病院。原因不明の“眠り病”にかかった兵士たち。ある日、病院を訪れたジェンは前世や過去の記憶を見る力を持った若い女性ケンと知り合い、眠り続ける兵士イットの面倒を見始める…。

「3年ほど前、ある病院で、謎めいた病気にかかった40人の兵士が隔離されているというニュース記事を読みました。僕は自分が育ったコーンケンの病院と学校のイメージをその話に重ねました。当時、僕は眠ることに魅了され、夢を書き留めることに熱中していました。それは、タイの現実のひどい状況から逃げる方法だったんだと思います」(A.W.)

アピチャッポン関連講演会・座談会 ② 16:00〜(開場15:30)

「アピチャッポンと熊野 -アニミズムの世界へ-」

座談会:石倉敏明氏(秋田公立美術大学准教授)、藪本 雄登(紀南アートウィーク)
内容:紀南/熊野地域の歴史、文化とアピチャッポン作品には、何か親和性を感じられずにはいられません。2022年3月に発売された「ユリイカ 特集:アピチャッポン・ウィーラセタクン」に「異化されたゾミアの物語 -アピチャッポン・ウィーラセタクン『真夏の不思議な物体』をめぐって」を寄稿された秋田公立大学美術大学の石倉敏明先生(神話学者、芸術人類学者)をお招きし、熊野とアピチャッポンの思想の相違、類似やその魅力について語り合います。