ワカイミソラ寄席 春場所in田並劇場 2024年3月24日(日)
開場13:00 開演14:00 上演時間約2時間
予約1000円 当日券1200円[全席自由] 高校生以下は予約500円、当日券600円※小学生以下は無料
「ワカイミソラ寄席」
新宮市を拠点に活動する落語家・熊野家三九郎(くまのや・さんくろう)と、同じく新宮市で活動する劇団ワカイミソラが、昨年7月、新宮市伊佐田の西村伊作記念
館外庭で、落語と演劇のコラボとして、創作落語「守護霊」と、古典落語を元にした演劇「死神」を上演したのがはじまり。
第二回として今年1月末に新宮市「COLORs」で、再び熊野家三九郎と劇団ワカイミソラの競演で、落語と演劇の新作二本立て公演をおこなった。今回の「春場所i
n田並劇場」は、メンバーが以前から一度はやってみたいと考えていた、アートスペース田並劇場での初めての公演が実現したもので、新宮で上演した二作を装いも新たにお届けする。
熊野家三九郎の新作「寺子屋問答」は、寺子屋の卒業試験をめぐって子供と師匠、さらには親たちが珍問答を繰り広げる、創作落語。昨年11月には熊野家三九郎の大学時代の同期であり、桂ざこばの一番弟子として上方落語を背負って立つ噺家・桂塩鯛によってネタおろし口演された爆笑編。
劇団ワカイミソラの「子別れ・熊野篇」(台本・谷口克朗)は明治時代の名人・三遊亭円朝作の人情噺をベースに、舞台を大正初期の新宮に置き換えた、新宮弁による「子はかすがい」。大逆事件で犠牲となったドクトル大石誠之助の取り持つ縁で一緒になった夫婦が、酒癖の悪い夫のせいで一度は別れるが、ドクトルの教えと息子のおかげで再び仲直りするという、家族の再生の物語。出演は、劇団ワカイミソラ羽山真弓・谷口美加・谷口克朗の三人。
熊野家三九郎・プロフィール
1954年、新宮生まれ。本名・鈴木俊朗。中学時代、ラジオの深夜放送から流れる落語に魅せられ虜となる。県立新宮高校時代、落語同好会を結成し、立命館大学入
学後は落語研究会に籍を置くなか、本格的に落語の世界にのめり込む。社会人になってからは、熊野亭雲助(ゆやてい・くもすけ)の芸名で長く高座をつとめてきたが、数年前、心機一転、熊野家三九郎と改名し、現在に至る。ただ今、ZTV放映の番組「古き写真の場所を訪ねて」に出演中。
劇団ワカイミソラ・プロフィール
1987年、新宮市で結成。旗揚げ公演「水平線がギラギラッ」は、新宮、京都で上演。以後、新宮駅隣青果市場跡、丹鶴城本丸跡、市田川河口水門前堤防、ぺアシテ
ィジストシネマ、旧労金新宮支店会議室、丹鶴城二の丸跡、速玉大社境内など、野外をふくめたさまざまな場所で演劇活動をおこなってきた。2019年の「ドクトルとえい」では、劇作家・嶽本あゆみ氏に脚本を依頼して、大逆事件の犠牲となった大石誠之助夫妻を描き、大きな反響を得た。ワカイミソラ寄席では、落語を演劇で立体的に表現し、人間を描くという、劇団としては新しい取り組みにチャレンジしている。
電話予約・お問合せ 090-9095-4476(谷口)