映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』上映会
2024年5月18日(土)
開場 13:00 上映開始 14:00 〜 16:30
大人1500円 高校生以下無料
『不思議惑星キン・ザ・ザ』1986年にソ連での完成時の試写では、批評家からさんざんに不評だったが、公開されるや若者の圧倒的な支持により、ソ連全土で1520万人という驚異的な動員を成し遂げ、1987年リオデジャネイロ国際映画祭でグラフィック・コンセプション特別賞を受賞し、翌1988年には、ロシアのアカデミー賞に相当するニカ賞の音楽賞と音響賞を授与されている。
監督ゲオルギー・ダネリヤ(Georgiy Daneliya /1930年~)はジョージアのトビリシ出身。デビュー作の“SERYOZHA”(イーゴリ・タランキンとの共同監督/1960年)が、世界最古の歴史を誇るチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でグランプリを受賞して以来、コンスタントに監督作を発表し、ロシアを代表する監督である。なお、ダネリヤ監督は『不思議惑星キン・ザ・ザ』のアニメーション版(100分)を2013年につくり、同年、ロシアで公開している。 ゲデバン役の少年は今では映画監督に、釣鐘型宇宙船に乗って現れる〈クー〉なふたり、太めのウエフを演じたエヴゲーニー・レオノフ(Evgeniy Leonov)と、のっぽのビー役のユーリー・ヤコヴレフ(Yuriy Yakovlev)は70年代に〈人民芸術家〉として表彰されたロシア演劇界の重鎮であるが、残念ながらレオノフは1994年、ヤコブレフは2013年に亡くなっている。技師マシコフ役のスタニスラフ・リュブシ(Stanislav Lyubshin)は現在83歳。2015年にも舞台で元気な姿を見せた。全編を通して流れる、気が抜けて人を食ったような、たら~んとした不思議な音楽は、ダネリヤ監督と同郷のジョージア出身のギア・カンチェリ(Giya Kancheli/1935年~)が手掛けた。カンチェリは、世界的に人気の作曲家であるが、映画音楽は本作のみである。
ソ遍全土で1570万人の驚異的な観客を動員
INTRODUCTION………公開当時、映画評論家から総スカンをくらったにもかかわらず、ソ連では1570万人を動員。35年経った今もホームページが賑わうほと大人気のロシアが誇るSF映画。監督は名実ともにロシアを代表する巨匠ゲオルギー・ダネリヤ。映画音楽史上、もっとも気の抜けたスコアを捻り出したのは,世界的なコンポーザー、ギア・カンチェリ。日本では1986年の〈ソビエトSF峡画祭〉で特別上映されるや、たちまち映画ファンをとりこにしてしまった世界に冠たる伝説的カルト映画の傑作。
STORY………妻に頼まれて街へ買い出しに出た建築家マシコフ、そこに「あのひとがヘンなことを言ってます」と学生ゲテパンが助けを求めてきた。浮浪者のような風態の〈あのひと〉は、自分は別の惑星からきた者で、自分の星に帰りたい、とふたリに懇願する。そんなうさんくさい話は信じないマシコフは、男が持っていた”空閻移動装置”のポタンをうっかり押してしまう。と、次の瞬間、ふたりは砂漠のど真ん中に(ワープ)。そこは地球ではなくキン・ザ・ザ星雲にある惑星プリュクだった……。
1986年製作/135分/ソ連
監督:ゲオルギー•ダネリヤ 製作:モスフィルム•スタジオ 脚本:レヴァス•ガプリアゼ+ゲオルギー•ダネリヤ 撮影:パーヴェル•レペシェフ 美術:アレクサンドル•サムレキン テオドル•テジク 音楽:ギア•カンチェリ キャスト:スタニスラフ•リュプシン エヴゲーニー•レオノフ ユーリー•ヤコヴレフ レヴァン•ガプリアゼ
日本版字幕:太田直子宣伝美術:日用宣伝:スリーピン 提供:パンドラ+キングレコード 配給:バンドラ http://www.pan-dora.co.jp