映画『ラサへの歩き方 祈りの2400Km』上映会
2022年8月21日(日)
1回目 9:00開場 9:30〜11:30 2回目 18:00開場 18:30〜20:35大人1500円 高校生以下無料
チベットの小さな村から聖地ラサ、そしてカイラス山へ。
はるか2400kmを“五体投地”で、
ほぼ1年かけて歩く11人の村びとのチベット巡礼旅。
五体投地ごたいとうちで2400kmもの距離を巡礼する。その驚き。
五体投地とは、両手・両膝・額(五体)を地面に投げ伏して祈る、仏教でもっとも丁寧な礼拝の方法。チベットには今も聖地巡礼を、五体投地で礼拝しながら、長い時間をかけて進んでいく人々がいる。「しゃくとり虫のように進む」と説明されるように、やってみれば、いかに進むのが大変かがわかる。本作は、チベットの小さな村の11人の村人が、聖地ラサへ、そして最終目的地の聖山カイラスへ、2400kmもの距離を、なんと五体投地で行く巡礼旅を描いた驚くべきロードムービーである。
物語
チベット、カム地方マルカム県プラ村。ニマの家では、父親が亡くなり、まだ四十九日が明けず、法事が行われていた。父の弟のヤンペルは、兄のように思い残すことなく自分は死ぬ前に聖地ラサ行きたいと願っていた。ニマは叔父の願いを叶え、叔父を連れ、ラサへ巡礼に行く決意をする。彼らの巡礼のことを知ると、次々と同行を願う村人が集まり、老人、妊婦、そして幼い少女タツォを含め一行は総勢11人になった。村から五体投地で1200km離れた聖地ラサへ、さらにそこから1200kmあるカイラス山への巡礼の旅がはじまる。
チャン・ヤン(張楊) 監督
1967年、中国北京生まれ。父は1980年代に数々のアクション映画を手がけた映画監督。幼い頃を胡同*で過ごし、その体験はのちの監督作に生かされている。
中国文学を学んだ後に、中央戯劇学院に学び、1992年に卒業。1997年の『スパイシー・ラブスープ』で長編監督デビュー。中国第6世代の監督の一人として注目される。
サンセバスティアン国際映画祭最優秀監督賞に輝いた第2作『こころの湯』は胡同を舞台にしており、当時日本でも人気の高かったドラマ「大地の子」の主演俳優チュウ・シュイ(朱旭)が主演し、日本でもヒットした。第4作『胡同のひまわり』でもサンセバスティアン国際映画祭最優秀監督賞を受賞している。
本作でのドキュメンタリー的な撮影手法で、これまでの作風を大きく広げ、新たな可能性を示したと高く評価されている。