田並劇場名画セレクション『幕末太陽傳』
2022年5月22日(日)
13:00開場 14:00〜16:00 大人1500円 高校生以下無料
日本映画史のオール・タイム・ベスト10に入る、川島雄三監督の代表作である異色コメディ映画。実在した遊郭「相模屋」を舞台に起こる様々な出来事を、落語『居残り佐平次』から主人公を拝借し、『品川心中』『三枚起請』『お見立て』などのエピソードを加えグランドホテル方式の構成でテンポ良く描いている。
実はこの映画、構想だけに終わった幻のラストシーンがあるのだが、その突拍子のないアイディアは、庵野秀明の「新世紀エヴァンゲリオン」の最終回にも影響を与えているとか。
ストーリー
時は幕末、文久2(1862)年。東海道品川宿の相模屋という遊郭へわらじを脱いだ佐平次(フランキー堺)は、勘定を気にする仲間を尻目に、呑めや歌えの大尽騒ぎを始める。しかしこの男、なんと懐には、一銭も持ち合わせていなかった…。居残りと称して、相模屋に居ついてしまった佐平次は、持ち前の機転で女郎や客たちのトラブルを次々と解決していく。遊郭に出入りする攘夷派の高杉晋作(石原裕次郎)らとも交友を紡ぎ、乱世を軽やかに渡り歩くのだった。
製作:日活 配給:日活 製作年:1957 モノクロ/110分
監督:川島雄三
脚本:田中啓一/川島雄三/今村昌平
音楽: 黛敏郎
出演: フランキー堺/南田洋子/左幸子/石原裕次郎/芦川いづみ/小林旭