音遊びの会ドキュメンタリー映画『音の行方』上映会 9/24(日)

映画

音遊びの会ドキュメンタリー映画『音の行方』上映会

2023年9月24日(日)
1回目 10:00〜12:00 
2回目 13:00〜15:00 15:30〜16:30 野田亮監督トーク
3回目 17:00〜19:00

各回30分前に開場
大人1500円、高校生以下無料

伸びやかに音楽を続け その音楽性は驚きと感嘆
時には笑いをもって迎えられる音遊びの会
見るものの目を釘付けにする彼らの豊かな表現は
即興音楽の概念を塗り替える
音楽の歴史に残るドキュメンタリー

暗闇の中から響き始めるパーカッションの音、それは人の鼓動のようだ。その響きに誘われるように“音遊び” が始まる
この映画は「音遊びの会」がこの時代に存在する存在しなければならない理由を教えてくれる

 知的な障害のある人と、即興を得意とする音楽家の幸福な出会いは、1 人の大学院生の思いつきと熱意によって始まった。半年限りの実験の予定だったこの「音遊びの会」プロジェクトは、参加者の強い希望で継続され、“大家族バンド” “アーティスト集団” と呼ばれる存在になり、いつの間にか17年の月日が流れている。活動初期からのメンバーはもう皆成人した。音楽として成り立つのがやっとだった初期の表現からは想像もできない数々の刺激的なユニットも生まれた。全国各地から公演に呼ばれ、英国ツアーも敢行した。それでも彼らの音楽は1ミリもブレることなく、目を耳を釘付けにする。

 野田亮が「音遊びの会」のワークショップや公演を撮りためていく中で最初期に行ったことは、障害のあるメンバーの保護者たちへのインタビューだった。そのインタビューが本編に使われている時間はわずか数分。それぞれに時間をかけた丁寧なプロセスを経ている。彼らと過ごした時間の密度が映画に現れている。共生社会、ダイバーシティ、SDG’s、未来への希望、幾つものイマドキなワードで語られるかもしれないこの映画の根底に流れるのは、そう言ったワードを超えた先にある明るい社会だ。

[出演]音遊びの会 / 飯山ゆい / いとうせいこう / 大友良英 / 細馬宏通 / 森本アリ ほか
[プロデューサー]京田光広
[音楽]音遊びの会
[助成]文化庁 ARTS for the future!
[映画『OTOASOBI』製作委員会]野田亮 / 森本アリ / 飯山ゆい / 大友良英 / 大谷燠 / やなぎみわ / 京田光広
[監督・撮影・編集]野田亮

The Otoasobi Project 音遊びの会
2005年結成、知的な障害のある人を含むアーティスト大集団。月2回のワークショップを地元、神戸にて継続中。日本各地、イギリスなど遠征公演も多数開催。 楽譜や決まりごとはなし、演奏スタイルや表現のジャンルを超えた自由な即興演奏を基本に、様々なアンサンブルを生み出しています。予測できないものだからこそ面白い!

監督 / 野田 亮(映像作家)
 日本の美意識や文化に回帰しながらも、新たな価値の発見や表現の創造を模索、実験しながら映像制作を行っている。国や地域が抱える社会問題やマイノリティとマジョリティの関係性などへの関心も深く、知的または身体に障害のある人達と作品制作をすることが多い。やまなみ工房ドキュメンタリー映像作品『地蔵とリビドー』(撮影・編集)フィラデルフィア・アジアン・アメリカン映画祭2018正式招待作品(日本財団助成)ハーバード大学で行なわれた展覧会「目 目 鼻 口 / Eye Eye Nose Mouth」含む国内外30ヶ所で上映中、藤田美術館展(奈良国立博物館)(ルミエール・ジャパン2019・8K部門グランプリ)、ダンスドキュメンタリー映像作品『なやみの種』(ダンスアーティスト なかむらくるみと共作)、『PASSAGE』(大阪中之島美術館)(美術家 やなぎみわと共作)などに携わる。2022年には、なかむらくるみと音遊びの会による身体と音楽を用いた公演『そんなにジロジロ見ないでくれ』の総合演出を務めた。

田並劇場

田並劇場

本州最先端、和歌山県は串本町にある古い劇場をリノベーションし、2018年よりアトリエ、シアター、cafeとして運営しています。 〒649-3515 和歌山県東牟婁郡串本町田並1547 TEL 0735-70-1046 お問合せMail tacota@tanami.jp

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